◆ＭＬＢ ＡＬＬ−ＳＴＡＲ ＴＥＡＭ
大リーグでその年に活躍した選手をチョイスして
オールスター・チームの発表したのが１９２５年から。
１９６０年までは、両リーグからのチョイスでした。
選ばれた選手たちは、正真正銘大スターです。
●Ｒｏｇｅｒｓ Ｈｏｒｎｓｂｙ（ロジャース・ホーンスビー）
１８９６．４．２７生まれ１９６３．１．５没
テキサス州ウィンタース出身
右投げ右打ち
Ｒｏｇｅｒｓ Ｈｏｒｎｓｂｙ
首位打者に７回、三冠王に２回輝く、
日本では、あまり知られていないスーパースター。
レベル・スイングから左右に打ち分ける技術に
パワーとスピードも併せ持っていました。
通算打率．３５８は、タイ・カッブについで歴代２位。
右打者では、今でも最高打率です。
１９１４年、テスト入団でプロ入りしたが、マイナー生活の中、
あるスカウトが大したことのない遊撃手に目をつけた。
そのスカウトは
「この若者が将来活躍しなかったら、契約金を私の年棒から引いてくれ！」
といいきり、破格の値でセントルイス・カージナルスへ引き上げた。
１５年の後半に大リーグデビュー。
翌１６年は、レギュラーとして１３９試合で打率．３１３。
１７年は、打率．３２７とあげたが、１８年は打率．２８７、
１９年打率．３１８と並みの成績に落ち着いていた。
ところが、２０年にホーンスビーの打率が．３７０へ急上昇する。
自身初の首位打者、２１８安打は最多安打、９４打点も１位と一気にブレイク。
なんと、２５年まで６年連続首位打者に輝いた。
２１年から２５年までの５年間の平均打率がなんと、．４０２。
２４年の打率．４２４は、２０世紀のナ・リーグ最高打率として今でも燦然と輝いています。
さらに、２２年に打率．４０１、４２本塁打、１５２打点で三冠王、
２５年も打率．４０３、３９本塁打、１４３打点で２度目の三冠王でＭＶＰに輝く、
大打者に成長した。
この急激な打率の上昇は、ライグリーボールと呼ばれた
「飛ぶボール」の使用が要因のひとつといわれています。
このボールに対応するためにホーンスビーは、フリースイング打法をいち早く取り入れた。
ボックスの一番後ろに立ち、踏み込んで完璧なレベルスイングで、投手めがけて打ち返す。
本塁打を打つなどとは、考えて打席に立ったことはないらしい。
人並み外れた高い集中力が高打率を生んだといえます。
こんなエピソードが。
ある試合で捕手が、ホーンスビーをかく乱するために
大好きな「ステーキ」の話を持ちかけた。
「女房がいい牛肉を見つけたんだ」
「あ、そう」
「ストライク・ワン」
「うちの女房はステーキを作るのがうまいんだ」
「それはいいね」
「ストライク・ツー」
「今度、我が家でごちそうするよ」
「ストライク・スリー」となるはずが、「カーン」と音を立てて
ボールは左翼席へ飛び込んだ。
ベースを一周してきたホーンスビーは、
「いつ、ごちそうしてくれる？」
「！？」
こんなホーンスビーだが、性格は問題多しで、ズケズケものをいうために
たびたび、フロントと衝突し、選手間でも味方は少なかったらしい。
これだけの成績を残しながら、２６年に監督兼任で世界一になったものの
２７年は、ニューヨーク・ジャイアンツへトレード。
打率．３６１を残すが、２８年はボストン・ブレーブスへ。
．３８７の高打率だったが、２９年はシカゴ・カブスへ。
ここでも打率．３８０を残し、チームを優勝させたことで２度目のＭＶＰ。
３２年でカブスは解雇されたが、３３年はセントルイス・カージナルスへ。
カージナルスは４６試合だけで、センルイス・ブラウンスへ。
３７年まで監督兼任でプレーし続けた。
体を大事にする事でも有名で、酒、タバコはやらず、
目の為に本も読まなかったという。
１９４２年、殿堂入り。
●通算成績
実働２３年
２２５９試合 ８１７３打数２９３０安打 ５４１二塁打 １６９三塁打 ３０１本塁打
１５８４打点 １５７９得点 １０３８四球 １３５盗塁 ６７９三振 打率．３５８
●タイトル
ＭＶＰ２回（１９２５，２９年） 三冠王２回（１９２２,２５年） 首位打者７回（１９２０〜２５,２８年）
最多安打４回（１９２０〜２２,２４年） 本塁打王２回（１９２２，２５年） 打点王４回（１９２０〜２２，２５年）
得点王５回（１９２１,２２,２４,２７,２９年） 最高出塁率８回（１９２０〜２５,２７,２８年）
打点王２回（１９２６,２８年）
Hitting Stats
|
ＹＥＡＲ
１９１５ |
ＴＥＡＭ
St. Louis Cardinals |
Ｇ
１８ |
ＡＢ
５７ |
Ｈ
１４ |
２Ｂ
２ |
３Ｂ
０ |
ＨＲ
０ |
ＲＢＩ
４ |
AVG
.２４６ |
★メジャーリーグッズ！
←MAJOR LEAGUE BASEBALL 球史に輝く名場面30選
ベーブ・ルース、ルー・ゲーリックの時代からバリー・ボンズ、イチローまで
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ヤンキー・スタジアムでのルー・ゲーリックの引退スピーチ他、
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オススメ度★★★★★
（とにかくいいです。涙が出ます。。。）
↑Baseball's Best Shots: The Greatest Baseball Photography of All Time
グラフィックがとても美しいと評判の写真集です。
日本人では、ＮＯＭＯが載っています。
シーズンオフでも見れば血が騒ぎますよ。
オススメ度★★★★★
→メジャー・リーグを100年分楽しむ
メジャー・リーグを100年分楽しむ
佐山 和夫 (著)
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100年前の野球革命との関係からその謎を探る。
様々な大リーガーのコラムを書いている大御所の佐山和夫氏の一冊。
パンチョ伊東さんと同じくらいの大リーグ通ですよ。
私はものすごく面白かったです。知らないことってたくさんありますよ。
オススメ度★★★★★
副題が
The Greatest Players, the Greatest Games,
the Greatest Writers from the Game's Most Exciting Years
ですから、大リーグの歴史を創った選手、試合などをピックアップした
と思われます。
すいません、これはまだ手に入れていませんので。。。
オススメ度★★★★（かな？新刊）
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